基礎代謝を高めてダイエット

 タイマッサージにはダイエット効果もある。タイマッサージにより自律神経が活発に機能すると基礎代謝もアップする。基礎代謝とは、生きていくために最低限必要なエネルギーのこと。基礎代謝(BM=basal metabolism)」とは、体を横たえてまったく体を動かしていなくても、呼吸をする、心臓を動かす、体温を保つなどさまざまな生命活動のために常に使っているエネルギーのこと。つまり、「生きていくために最低限必要な最小のエネルギー」のことで、肉体的・精神的に安静であるときに、呼吸器・循環器系や神経系、肝臓や腎臓などの臓器がわずかに活動している状態と考えられている。通常、1日の総消費エネルギー量のうち、基礎代謝量は約70パーセントを占めている。
 一般に筋肉量が多く、基礎代謝が高い人ほど太りにくい傾向にある。同じ体重でも脂肪率が低く、基礎代謝が高い人は、フル活動中の工場のようなもの。たくさん食べても、どんどんエネルギーが消費され、脂肪が蓄積しにくい状態である。逆に基礎代謝が低い人は、燃料をあまり使わない工場のようなもの。エネルギーをなかなか消費できないため、余ったエネルギーが脂肪として体内にため込まれ、太りやすい状態になる。
 運動をせずに食事の量を減らすだけのダイエットを行うと筋肉量が減り、基礎代謝がぐんと低くなってしまう。その結果、体重がなかなか減らない「停滞期」を迎えることになる。この時期、ダイエットに挫折するケースが多くあり、反動で過剰なエネルギーを摂ると以前よりもさらに太り、体脂肪を増やしてしまう結果に陥りやすいもの。これをリバウンドという。一方、適度な運動によって筋肉量を増やして基礎代謝を高めるダイエット法の場合、たくさん食べても太りにくい体になるため、無理な食事制限をしなくても効率よく減量でき、健康の維持にもつながる。つまり基礎代謝が上がれば、ダイエットにもつながるということだ。事実、タイマッサージを受けてダイエットに成功した例も多い。 私自身が実際に行ったタイマッサージを用いたダイエット研究では、およそ9割以上の参加者が減量に成功した。

セラピストの健康にも効果あり

 タイマッサージはセラピストの健康面にも効果ありだ。施術中に腹式呼吸で全身運動をするだけでなく、自分自身も同時にストレッチを行うからだ。実際に、慢性的肩こりに悩まされていた人が、それほどでもないというレベルになったり、柔軟さや筋力のバランスが調整されたことで、左右の脚の長さが同じになったり、快便になったりという報告が多数ある。さらに、胸筋が鍛えられたことでバストアップした女性セラピストや10キロ以上の減量に成功した女性セラピストも実在する。いずれも、セラピストとして施術に励んだ結果である。

二人で行なうヨーガ

 タイマッサージは、別名「二人で行なうヨーガ」 という異名を持つ。クライアントだけでなく、施術者本人の健康にも効果があるということである。アクロバティックなストレッチにも秘密があった。代替医療の中でも、多くの施術法では施術者の腰に負担がかかる。同じ姿勢で一定の方向性で圧を加えていくため、クライアントが椅子に腰掛けていたり、ベッドに横たわっていたりする場合、どうしてもそうなってしまう。ところが、マット一枚で行なうタイマッサージでは、施術者がいろいろな姿勢をとりながら施術を行なうことで施術者自身への負担が最小限に抑えられるわけだ。また、施術中にも、施術者本人がストレッチをしながら行なったり、自分自身のツボの位置にクライアントの身体の部位を押し当てたりすることで、実は施術者本人の健康にも効果がある。もうひとつは、瞑想法を伴った呼吸法による。圧迫では押す時にゆっくりと息を吐き、緩める時に息を吸う。 瞑想を伴った腹式呼吸で新しい酸素を取り入れながら、軽い運動をこなしているわけだ。つまり、タイマッサージは、受ける側だけでなく、それを行なう側の健康にも良い素晴らしい施術法なのである。リフレクソロジーや整体など、他のセラピーに従事していたプロの施術者がタイマッサージに転向してくるのは、こうした意味合いが大きいのかもしれない。

タイ衛生省によるタイ古式マッサージの効能

タイ政府(衛生省)が公表している効果には、単に「凝りをほぐす」だけではない。美容効果や精神面にまで言及しているのが特徴的だ。

■器官系
胃弱・慢性胃炎・便秘・下痢・食欲不振・体力増強・老化防止・風邪の予防・高血圧・低血圧・貧血・血行障害・冷え性・生理不順・不妊症・ぜんそく・アレルギー

■体の凝り、疲れや痛み
筋肉痛・腰痛・肩こり・眼精疲労・首や背中の凝り・リウマチ・膝の痛み・足のつり・足の疲れ凝り・疲れによる全身のだるさ

■美容系
肥満防止・太りすぎ・お腹を引っ込める・腹部の贅肉をとる・ウエストラインを美しくする ・足のむくみをとる・脚の線を美しくする・ 肌の新陳代謝促進・しわの減少

■精神系
不眠症・ヒステリー・興奮を静める・イライラの解放

タイマッサージの誕生

 タイマッサージの起源は、今から2500年前にさかのぼる。歴史上のタイマッサージの創始者は、シバコというインドから来た医師である。他にも、シバコ・コマラパ、ジバカ・クーマーラバッチャ、耆婆、Shivaga Komarpajなどの呼び方があるが、ここではシバコと呼ぶ。彼は、ブッダと交流があった人物で、「サンガ」というブッダを中心とした仏教僧集団の筆頭医師であった。「医学の祖」とも言われ、タイマッサージを霊感によって導き出したと言われている。他にも、ハーブやミネラルに備わっている癒しの力をも発見した。地球上の草木にはすべて効能があり、約に立たないものはひとつもないということである。
 仏教教典によると、シバコは、ブッダの主治医であり「四部律」には、彼に関するエピソードが6つ書かれている。簡単に紹介しよう。シバコの最初の治療は11年間も頭痛を患っていた患者の鼻に酥(バター)で煮た薬を注ぎそれを吐き出させて治したという話。第2は痔で困っていたビンビサーラ王を湯で満たした鉄槽の中に座らせて眠らせ、患部を切り取って消毒して完治させた話。第3の治療は、柱に縛った子供の腹を刀で開き、腸捻転(ちょうねんてん)を治し縫合した話。第4は、脳手術。頭痛で悩んでいる患者に多量の塩分を含んだ食事の後、酒を飲ませて酔わせ、頭骨を刀で開いて脳を取り出し、酥(バター)と蜜で脳をよく洗い縫合して頭痛を治した話。第5も頭痛治療で薬嫌いの王に薬を与える話。第6は、数日間に渡ってブッダの中に満たされていた悪い体液を香や塗油、水浴などで治した話。このようにシバコ(耆婆)の医療技術は今日でも通用するほど高いもので当時の仏教医学のレベルの高さをうかがうことができる。
 身体のいろいろな部分が痛かったり、不快に思ったりする時、人間は本能的に触ったり、こすったり、揉んだりする。そして無意識に行われるそういった行動は、人間の進化にまでさかのぼることができるの。人間だけでなく、多くのほ乳類は、彼ら自身で手足をこすったり、傷をなめたりしている。ただ、私たち人間は、長い年月の中で、これらの行動を体系づけたり、記憶したりすることによって、現在のマッサージが発展してきた。
 マッサージについての記述が歴史上出現するのは、今から5000年以上前にさかのぼる。タイには中国の黄皇帝(Huang-Ti)の時代に伝えられたという歴史的な記録もあります。紀元前1800年頃のインドの文献アーユルヴェータには、身体をいやし、丈夫にする方法として記されている。このようなマッサージに関する記述は、世界中でそれぞれの文化や医学的な参考文献と絡み合って、数多く存在している。聖書にも、このような表記は多く見られ、有名なものでは、病気を治す方法として「横になって手をかざす(laying-on-of hands)」というものがある。

タイマッサージの歴史

 タイには、今から2500年程前に、仏教の僧侶たちがインドからタイに移り住む形で、仏教が伝来したが、マッサージの技術もこれと同時に伝わった。その後、1292年に当時の国王ラマ・カムヘン王(Rama Khamheng)によって小乗仏教の一派であったテラヴァータ仏教が国教として定められ、タイ医学は仏教との深いかかわり合いを持ちながら、ワットと呼ばれる寺院で保護されながら発展していくことになる。
 タイは仏教の国として知られているが、当時は、もちろん、テレビや新聞もなく、「ワット」と呼ばれるタイの仏教寺院が、庶民のコミュニケーションの中心地だった。「ワット」は仏教の教えを学ぶ場であるのと同時に、マッサージ法を学ぶ場でもあったのだ。西洋医学が流入する以前には、病気の家族を手当てするために、人々は僧侶にマッサージの手法を相談して治療を行っていたのだ。こうして長い年月をかけて母から子へ、師匠から弟子たちへと口頭で伝えられ、数百年も病気の治療法として、臨床的に実践されながら、タイのマッサージは発展した。
当時の医学書はヤシの葉に記され、仏教の経典のように大切なものとして、当時アユタヤ王朝に保管されていたが、1767年のビルマ軍の侵攻によって壊滅に追い込まれた。医学書のみならず、経典や政府の記録までもが、ほとんど全て失われてしまった。このため17世紀以前の資料は現存していない。
 その後、タイ国王ラマ3世によって、1837年にわずかに残った医学書はバンコクのワット・ポーで石碑に刻まれ、よみがえることになった。これらの記録には、人体を流れるエネルギーライン「セン」が描かれ、前面 図、背面図合わせて60枚の石碑に刻みこまれた。これらの歴史的資料は、現在でもワット・ポー(プラ・チェトゥフォン王立寺院)の敷地内の壁にはめ込まれ、私たちも目にすることができる。
このようにタイマッサージは、仏教と深い関係を持ちながら発展してきた。マッサージをする前に「ワーイ」と呼ばれる合掌を行い、健康と幸せに祈りを捧げるが、これも寺院で発展を遂げた名残なのである。そこには、ただ気持が良くなり、健康になるだけでなく、相手を思いやるという仏教の教えが込められている。
 仏教の教えの中で、「マッサージは4つの心で行え。」とある。その4つとは、親切心(loving kindness)、哀れみ(compassion)、他人の身になって喜ぶ(vicarious joy)、心の平静(equanimity)、です。タイでは、こういった奉仕の精神が仏教を通 して教えられ、こういった背景の中でタイ医学は営利主義から守られてきたのだ。こういった理由から、タイマッサージは仏教の寺院の行事として、社会奉仕の一環として行われてきたものなのである。しかし、西洋医学の進歩と反比例に、寺院の役割からは、健康面の役割は次第になくなり、タイマッサージは暗黒の時代をさまよい続けた。しかし、今日世界的に東洋医学が見直され、タイ国内においても、「タイマッサージリバイバルプロジェクト」がおこり、マッサージは健康に非常に効果的な方法として、西洋医学との両立が考えられるようになった。21世紀を迎え、新たなタイ医学への取り組みが始まったばかりなのである。

タイマッサージの基本理論(プラーナとセン)

 タイ古式マッサージは、人体に「セン」と呼ばれるエネルギーラインが流れているという考え方の上に成り立っている。このセンは目に見えないもので、解剖学上確かめることはできない。このエネルギーラインの考え方は、古代インド医学(アーユルヴェータ)にも存在している。タイマッサージが、アーユルヴェーダの影響を受けていることはこのことからも明らかだ。 中国の経路にもこのようなエネルギーラインが存在する。これらは似通っていますが決して一致はしない。目には見えないけれども、確実に作用する力。それこそが不可思議なエネルギーであり、それが「気」である。東洋医学全般にこのような「気」の流れる道があるとされ、まさにタイ古式マッサージも東洋医学のひとつなのである。
 人間は、自分を取り巻く宇宙エネルギーと常にバランスを保ちながら、肉体や精神を維持している。呼吸によって吸収された空気や食事によって吸収された食物は、人体に入ってから生命エネルギー(プラーナ/気)に変わり、エネルギーラインを通 って全身に供給される。つまり、エネルギーラインは、自分と宇宙エネルギーを結ぶ掛け橋の役割をしているのだ。エネルギーラインは、10本のセンのほか、網の目状にめぐる気道72000本のナーディーを加えて「2番目の皮膚」「2番目の身体」として人体を形成している。たとえば、人間が具合が悪いという状態は、生命エネルギー(プラーナ)の供給が妨害され、不足した状態と考えられる。そこで、マッサージによってエネルギーラインに刺激を与え、生命エネルギー(プラーナ)の流れを正常にしていくというわけ。
 プラ−ナとは、サンスクリット語で「古い伝説」という意味。ヒンズー教の教えで神々を讃える内容のこと。インド医学では、体内に宿るエネルギーのことをこう呼ぶ。それは大きな活力を持ち、ときに激しく運動するというもの。このプラ−ナが渦巻きのように凝縮した場所をチャクラという。チャクラは輪とか車輪というサンスクリット語で、「意識エネルギーの中心」という意味。大脳から脊椎基底部の7ヵ所に存在する。チャクラは車輪に例えると、人間の生命は7つの車輪によって走る車ということになる。すべての車輪が絶えず回転し、人の生命を制御し進展させているという考え方だ。
 タイマッサージでは、エネルギーラインの中でも特に重要とされる10本の全身のセンを刺激するようにして施術を行う。「セン」というエネルギーラインの存在自体は、解剖学上確認できないが、現代では、「気」や「プラ−ナ」の存在も明らかになってきている。その存在は、波動という形で確認できる。

「気」「プラーナ」はやはり存在する

 「気」とか「プラーナ」いう生命エネルギーは何だろう。うさんくさいものだと感じる方にもう少し詳しく説明しよう。「気」「プラーナ」は波動に現れる。波動というのは、つまり、振動のことだ。分子レベルにおいては、地球上の万物にはそれぞれある一定の振動があるということ。もちろん非常に細かい振動であるために目には見えない。しかし分子レベルでは振動を持っているのだ。そこいら辺の石ころにも、植物にも、人間にも波動がある。 たとえば、クォーツ時計というのがある。水晶時計のことだ。これは、電圧をかけると一定の振動が現れるしくみでできている。人体の波動に最も近い波動を持った水晶を利用して現在クォーツ時計が主流になっている。「気」の存在はすでに確認されているのだ。
 

10本のセンと適応症状

 タイ医学では、それぞれのセンごとにどんな症状の場合に、このライン上を施術するか、以下のように定められている。10本のセンも左右で呼び方が違い、ラインとしては6本ということになる。一般的にタイマッサージをリラクゼーション目的で行う場合には、特にこれらを分けて施術することはあまりないが、 治療目的で行なう場合には、これらのセンを用途別に使い分けることになる。

■セン・スマナ(Sen Summana)
[場所] (中央)舌先〜喉〜胸〜みぞおち
※このラインはヨーガでいうスシュムナ・ナーディーに近い
[適応症状] ぜんそく、気管支炎、胸部の痛み、吐き気、風邪、咳、喉の疾患、腹痛、躁病、心臓病、横隔膜のけいれん、上半身のマヒ、消化器系疾患、白昼夢など

■セン・イッタ(Sen Ittha)
[場所] (左)左の鼻孔〜頭頂部〜首〜背中1stライン〜臀部〜脚外側3rdライン〜膝〜脚内側1stライン〜腹部〜へそ左横のポイント(セン・ピンカラの反対側)
※このラインはヨーガでいうイダナーディー、中国医学の膀胱経の一部に近い
[適応症状]鼻の不快感、副鼻孔疾患、頭痛、首こり、背中の痛み、風邪、膝の痛み、貧乏ゆすり、泌尿器官疾患、腹痛など

■セン・ピンカラ(Sen Pingkhala)
[場所] (右)右の鼻孔〜頭頂部〜首〜背中1stライン〜臀部〜脚外側3rdライン〜膝〜脚内側1stライン〜腹部〜へそ右横のポイント(セン・イッタの反対側)
※このラインはヨーガでいうピンカラナーディー、中国医学の膀胱経の一部に近い
[適応症状]鼻の不快感、副鼻孔疾患、頭痛、首こり、背中の痛み、風邪、膝の痛み、貧乏ゆすり、泌尿器官疾患、腹痛、および肝臓疾患、胆のう疾患など

■セン・カラタリ(Sen kalayhari)
[場所](上)へそ〜腹部〜胸部〜両肩〜両腕内側〜手〜指関節〜指先
(下)へそ〜鼠経部〜両脚内側2ndライン〜足〜足底ポイント3〜足指先
[適応症状]消化器系疾患、消化不良、背中の痛み、背骨の痛み、腕の痛み、腕のマヒ、脚の痛み、脚のマヒ、膝の痛み、指の関節炎、胸の痛み、ヘルニア、てんかん、卒中、精神分裂症、ヒステリー、精神障害、不整脈、狭心症、リウマチ性心臓病、静脈炎、黄疸、百日咳など

■セン・サハサランシ(Sen Sahatsarangsi)
[場所](左)左目〜喉〜胸部左側〜腹部左側〜脚外側1stライン〜足底〜脚内側1stライン〜鼠経部〜へそ下ポイント
※このラインは中国医学の胃経の一部に近い(セン・タワリの反対側)
[適応症状] 顔面マヒ、歯痛、喉の痛み、目の充血、目の腫れ、白内障、目の機能障害、胸の痛み、胃腸病、泌尿器系疾患、発熱、脚のマヒ、脚のしびれ、膝関節痛、ヘルニアなど

■セン・タワリ(Sen Thawari)
[場所](右)右目〜喉〜胸部右側〜腹部右側〜脚外側1stライン〜足底〜脚内側1stライン〜鼠経部〜へそ下ポイント
※このラインは中国医学の胃経の一部に近い(セン・サハサランシの反対側)
[適応症状]顔面マヒ、歯痛、喉の痛み、目の充血、目の腫れ、白内障、目の機能障害、胸の痛み、胃腸病、泌尿器系疾患、発熱、脚のマヒ、脚のしびれ、膝関節痛、ヘルニアおよび黄疸、虫垂炎など

■セン・ラウサン(Sen Lawusang)
[場所](左)左耳〜喉の左側〜胸部左側〜乳首左側〜みぞおち
※(セン・ウランガの反対側)
[適応] 耳の疾患、難聴、耳鳴り、咳、顔面マヒ、歯痛、胸の痛み、胃腸障害など

■セン・ウランガ(Sen Uragka)
[場所] (右)右耳〜喉の右側〜胸部右側〜乳首右側〜みぞおち
※(セン・ラウサンの反対側)
[適応症状]耳の疾患、難聴、耳鳴り、咳、顔面マヒ、歯痛、胸の痛み、胃腸障害および不眠症、皮膚下のかゆみなど

■セン・ナンタクラワット(Sen Nathakrawat)
・セン・シキ二(Sen Sikhini)     
[場所] へそ〜尿道〜尿道口
・セン・スクマン(Sen Sukhumang)
[場所] へそ〜結腸〜肛門
[適応症状]ヘルニア、頻尿、不妊症、生理不順、性的不能、早漏、尿閉、下痢、腹痛など

■セン・キチャナ(Sen Khitchanna)
・セン・ピタクン(Sen Pitakun)
[場所](男性)へそ〜陰茎
・セン.キチャ(Sen Kitcha)
[場所](女性)へそ〜子宮〜膣
[適応症状]ヘルニア、頻尿、不妊症、生理不順、性的不能、早漏、尿閉、下痢、腹痛および性的衝動の安定


中国医学に見る身体論

 中国医学でも、人体の活動を担う本質は、臓器である五臓六腑ではなく、その中を流れるものにあると考えられている。臓器や消化器官、骨格は、入れ物に過ぎず、その中を流れる「気」と「血」が重要なのだ。中国医学においても、「セン」と同じように全身を流れる「経路」がある。「経路」は、「気」と「血」が流れるルートで、十二経脈には手太陰肺経、足太陰脾経など、身体の役割と臓器にちなんだ名前が付いている。
 「気」は、気力の気、元気の気であり、身体を動かす目に見えないエネルギーをいう。
 「血は」身体を養う栄養素であると同時に栄養素を運ぶ役割を担っています。西洋医学でいう血液よりもかなり広い意味をもっています。
 「水」は身体に潤いを与えるもので、「気血」は身体を温めますが、「水」は身体を冷やす役割をしています。経穴(ツボ)は、経路上にある点で、 経路を電車の路線に例えれば 、経穴は駅にあたる。1970年代の中国では、患者に鍼を刺した時の痛み響きの走る路と考えた医師もいたが、はっきりとした結論は出ていない。
 
 気血水のそれぞれの状態を以下に記載したので、参考にしてほしい。

■「気滞」気が過剰で、体内で滞った状態
・イライラしやすい。
・下腹部に膨満感や痛みがある。
・ 腹部にガスがたまりやすい。
・ストレスがたまりやすい。
・ストレスによる偏頭痛がある。
・脇腹が痛むことがある。
・ストレス性の胃炎や胃痛がある。
・耳鳴りがする。
・げっぷがよく出る。
・下痢と 便秘をくり返す。

■「気虚」気が不足した状態

・体が疲れやすい。
・気分が滅入りがちだ。
・食が細い。
・下痢しやすい。
・汗をかきやすい。
・食後はすぐに眠くなる。
・消化不良や胃もたれを起こしやすい。
・寒がりである。
・寝起きが悪い。
・気力が続かず,がんばりが効かない。

■「お血」血が過剰で体内で停滞した状態
・肩や首の凝りがひどい。
・痔疾があるか、痔になりやすい。
・皮膚が黒ずみやすく,あざがある。
・夜になると肩こりや腰痛が悪化する。
・舌が紫色か、紫や黒の斑点がある。
・体のどこかがしびれる。
・手足の先が冷える。
・血圧が高めである。
・シミやソバカスができやすい。
・顔や手のひらが赤い。

■「血虚」血が不足した状態
・冷え症である。
・めまいや立ちくらみがする。
・貧血ぎみである。
・疲れやすい。
・目が疲れやすく,かすむ。
・ぐっすり眠れないと 感じる。
・顔色が白い。
・つめの色が白い。
・髪がパサつき,切れやすい。
・肌が乾燥ぎみである。

■「痰飲」水が過剰で停滞した状態
・むくみやすい。
・体が重く、だるい。
・湿度が高いと調子が悪い。
・舌苔があつい。
・食欲があまりない。
・水分を取り過ぎると調子が悪い。
・たんがよく出る.
・太り気味である。
・お酒を飲むと下痢をする。

■「陰虚」水が不足した状態
・口がよく渇く。
・ほてったり、のぼせたりする。
・疲れやすい。
・から咳をよくする。
・にぶい腰痛がある。
・便秘ぎみで,コロコロとした便が出る。
・肌が乾燥している。
・舌の赤みが強く、舌苔が薄い。
・やせている。
・尿の出が悪い。

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